医院のブログ

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2017/10/20

顎変形症の勉強会

こんにちは。院長の内海です。

今年の秋は雨続きですね。『スポーツの秋』と言いますが、ここ最近は連日の雨で体を動かす機会が無く、このまま冬になってしまいそうです。早く雨が上がってせっかくの行楽シーズンが楽しめるようになるとよいですね!

さて、少し前の話になりますが、先月末に大分岡病院 口腔外科主催の顎変形症の勉強会に出席してきました。

顎変形症とは通常の矯正単独治療では治せないくらい上下のあごがずれている疾患で、矯正治療において数少ない保険適用となるものとして知られています。上下のあごのずれに対しては外科手術、かみ合わせの修正、外科手術後の微調整などは矯正装置による治療が必要となるため、矯正治療と口腔外科や形成外科による外科手術を組み合わせて治療を行う必要があります。

顎変形症の外科手術は外科領域の中でも専門的な領域で、矯正歯科と連携して治療を行うことが求められますが、それぞれの専門的な見地から治療方針を立てていくことは中々大変で、双方のコミュニケーションを図ることが重要と考えられています。

以前私が在籍していた長崎大学では、1つの病院に矯正歯科も口腔外科も形成外科もあったため、それこそ廊下ですれ違った時などでも気軽にコンタクトを取ることができたのですが、大分では歯学部が無いこともあり、残念ながら長崎のような環境ではありません。そのため、意識してコミュニケーションをとる必要があると大分岡病院の先生方が考えて下さり、今回の勉強会が行われることとなりました。

残念ながら私は開院して間もないため聴講のみの参加となりましたが、矯正歯科医院からの症例報告や、個々の症例に対する口腔外科から見た考え方など、大学病院とは異なる意見も多く聞くことができ、とても参考になりました。今後も定期的な勉強会開催が決まりましたので、引き続き参加し、大分の医療技術の発展に少しでも貢献できればと思っています。

なお、顎変形症に関わる保険適用の矯正治療は、一般的な歯科医院で行うことはできず、専門的な設備を有し厚生局に届出を行った医療機関に限られています。

保険適用される矯正歯科治療を行うことができる医療機関リスト(日本矯正歯科学会HP)

当院においても顎変形症をはじめとした保険適用の矯正治療を行うことができますので、お悩みの際はお気軽にご連絡ください。お待ちしております。

(2019.11.29修正)