医院のブログ

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2018/12/28

矯正治療の通院間隔はどれくらい?

こんにちは。院長の内海です。

今年も残すところあとわずかとなりました。当院も1/3まで年末年始休暇となります。おかげさまで本年も多くの患者さまの矯正治療を行い、健康で美しい歯ならびとなっていただくことができました。来年もより一層、矯正治療によって大分の皆さまに貢献してゆきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、当院では開院以来、歯ならびでお悩みの方を対象に無料矯正相談を行っておりますが、その中でよくご質問いただくこととして『どれくらいの間隔で通院するのか』が挙げられます。

一般的な歯科治療では、だいたい1、2週間おきの通院間隔で虫歯などの治療を行う医院が多いようですが、矯正歯科ではおおよそ1か月に1度程度のの通院間隔となります。

実は、ワイヤーを用いる矯正治療で歯が動いているのは調整してから2週間程度なのですが、だからと言って2週間おきにワイヤーの調整などを行ってしまうと歯の根が傷んでしまい、根が短くなってしまうリスクが高くなること(歯根吸収)が学術論文で報告されています。

加えて、ワイヤー矯正での歯の移動は歯の見える部分(歯冠)が先に動いてから歯の根が動くため、むやみに早い間隔での調整を繰り返すと歯の見える部分だけが先に動き、前歯の角度が乱れ、見た目の悪化や歯茎のライン等の悪化リスクも高まることになります。

これらを防ぐためには、歯が移動してから約1週間以上の『治癒期間』を取ることが効果的と言われており、これらを勘案すると最低3週間、平均1か月に一度程度の通院間隔が適切であることが多くなります。

(インビザラインなどのワイヤーを用いないマウスピース矯正治療などでは1回の調整あたりの歯の移動距離がワイヤー矯正と異なるため、通院間隔が異なります)

歯根吸収の原因については、まだまだ学術的に完全には解明されていないこともあるため、完全に防ぐことができるわけではありませんが、当院では可能な限り科学的根拠に基づいた治療を心がけており、安心して患者さまに矯正治療を受けていただきたいと考えております。

歯ならびでお悩みの際にはお気軽に当院矯正相談を受けていただければと思います。お問い合わせお待ちしております!