医院のブログ

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2017/08/05

唇顎口蓋裂の治療

こんにちは。院長の内海です。

大分駅前では今週末に七夕祭りがあり、いつも以上に大勢の方々で賑わっています!

昨晩には府内戦紙(ぱっちん)も行われ、お父さんお母さんに連れられて、浴衣姿の子供たちが嬉しそうに駅前広場を走り回っていたのが印象的でした。

台風が九州に接近するようですが、どうか台風に負けずに無事に祭りが行われますように!

 

話は変わりますが、先月末に長崎大学歯科矯正学講座で特別講義があり、聴講してきました。

神奈川県の海老名市で開業されている石渡靖夫先生による唇顎口蓋裂の矯正治療についての御講演でした。

唇顎口蓋裂とは、先天異常のひとつです。

ヒトは胎児期において体の様々な部位がくっつきあって形成されてゆくのですが、その過程で上あごや唇などはうまく付かないことがあり、唇顎口蓋裂児として出生されます。現在の医療では超音波検査で出生前に分かることが殆どで、出産前から治療に向けて準備ができるようになっています。

顎裂の部位は様々ですが、かみ合わせや成長発育、外科手術など治療については多くの専門領域にわたるため、矯正歯科、小児歯科、口腔外科、形成外科、小児科、耳鼻咽喉科など多くの専門医がチームを組んで行うことになります。

御講演された石渡先生は、主に北里大学病院の唇顎口蓋裂チームの一員として治療に携わられているそうで、外科手術の時期や、幼児期、成長期それぞれの矯正治療に対するコンセプトなど、私が治療に携わってきた長崎大学の医療チームとは異なる治療アプローチの方法があり、とても参考になることが多くあり、有意義な時間を過ごすことができました。

まだ当院は開業して2か月で、唇顎口蓋裂などの保険適用の矯正治療は今月からスタートしたばかりですが、大分の専門医の一員として、矯正治療の知識、技術を生かして、患者さんの生活に良い貢献ができればと考えております。

最後になりましたが、教授をはじめ、久しぶりに大学医局の先輩後輩と会って、元気をもらうことができました。医局員のみなさん、診療に研究に大変ですが、お互いにがんばりましょう!